学校が休校になっても、教員は出勤しています。
この記事では、こんな疑問に答えます。
現役の教員です。休校中もほとんど出勤しています。在宅勤務したくてもできない状況もあります。
僕のまわりの休校中の様子について、紹介しますね。
世の中がコロナ禍となっていも、教員は出勤しています。
コロナ禍は「コロナか」と読みます。
禍は、「わざわい」とも読みます。不幸な出来事、災難を意味します。
「休校中は、教員は何をしているの?」「休校中の教員はどんな気持ちで働いているの?」を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
教員はコロナ禍でも出勤しています
教員はコロナ禍でも出勤をしてます。
休校中で子どもが来てなくても、先生は毎日仕事に追われている。
世間の方の中には、「子どもが来ていないから、先生は暇でしょ」と思われる方がいるかもしれません。
子どもが来ていないので、お昼の休憩時間を取ろうと思えば、取りやすくなったのは確かです。
しかし、現場ではお昼にしっかりと休憩を取っている先生はごく少数です。
ここからは、僕の職場の様子をお伝えしますね。
休校中の小学校の職員室の様子
休校中の職員室は、ほぼ毎日、朝8時30分から打ち合わせがあります。
- 自主登校の子たちにどう対応するのか
- 休校中の子どもたちにしてやれることはないか
- 休校中の子どもたちにどんな課題を出すのか
- 学校再開に向けてどんな準備ができるのか
などなど。
打ち合わせや話し合うことは山のようにあります。
打ち合わせが終わってからは、課題作りや学校再開に向けての準備。
あっという間に、お昼の時間になり、みんな弁当を持ち寄ったり、弁当の宅配サービスを利用したりしています。
弁当を食べてからは、休む間もなくすぐに仕事。
午後も同じように、課題作りや学級準備、個別の打ち合わせ、職員全員で普段やれていない箇所の清掃などがあります。
他にも、個人的な保護者対応や「子どもたちがコンビニに集まっている」などの地域の方からのクレームが入れば対応をしています。
最近は、学校のホームページに学習のヒントや担任の思いを載せることが多くなったので、ホームページをアップする仕事もあります。
休校中を機会に、有給休暇を取ることはできるのですが、やらなければならない仕事が多く、有給を取りたくでも取れないのが現状です。
多くの学校の先生が、休校が長引くよりも、子どもが早く学校に来てほしいと思っています。
教員はコロナ禍でも出勤しなくてはならない理由
教員はコロナ禍でも出勤しなくてはならない理由があります。
これまでに、休校措置が何度か伸びました。
休校が延長する度に、これまでに打ち合わせをしてきたことが無駄になった気がします。
コロナの対応は、政府や自治体の判断によって日々変わっているので、「現時点で」考えれる対応や準備をしています。
物事を計画的に進めるのが難しく、効率的に仕事を進めることができないので、職員室は混乱しています。
教員はコロナ禍に出勤してやっていることとは
教員が出勤をしてやっていることをまとめてみました。
- 現状についての話や打ち合わせ
- 自主登校の子への対応
- 休校中の課題づくり
- 配信の授業動画づくり
- 学校ホームページの更新
- 今後の対策会議
- 学校の整備・掃除
- 休校明けの計画
- 教材研究
- 畑の手入れ・作物栽培
日々、変更されることが多いので、計画を立てるにしても、いろんなパターンを考える必要が出ています。
勤務校の6年生は、秋に歴史博物館に行くことになっています。
毎年行っている歴史博物館は、明治時代の展示物が多いです。
現時点の予定で考えると、休校明けに社会科の学習を進めて、歴史を明治時代まで学ぶように指導計画を立てる。(Aパターン)
しかし、場合によっては、休校が延長して、歴史をポイントをしぼって教えて間に合わせるのか、もしくは、校外学習の行く先を変更して古墳公園に変更をする(Bパターン)
そもそも、コロナの影響で、今は歴史博物館も古墳公園も予約の受付をしていないので、今年度は見学ができない場合は、全く別の行先を探す。(Cパターン)
といった感じです。
計画を立てるにも、いくつもパターンを用意しています。
Aパターン | 予定通りに、数週間明けで学校再開となったときの方法 |
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Bパターン | さらに1か月以上、休校が延長となったときの方法 |
Cパターン | 延長が長引き、これまで通りに内容を進められないときの方法 |
計画を何通りも考えておくのは、話し合いや準備に時間がかかります。
それでも、コロナによって教員は暇になったんじゃないの?
Twitterには、「教員だけど、コロナで暇になった」とつぶやく人がいます。
先生によっては、仕事が少なくなった人もいる。
教員の勤務形態は様々です。
担任をもっている先生もいれば、担任はなく、授業だけの先生がいます。
もともと担任のない先生は、現時点ではやれることが少ないです。
しかし、学校現場では担任をもつ先生の方が圧倒的に多いです。
なので、仕事が少なった教員はごく少数です。
- 自主登校の対応に進んで入ってくださる
- 課題のプリントの印刷や袋詰めを手伝ってくれる
Twitterとは違い、学校現場では忙しくしている先生が圧倒的に多いですね。
【まとめ】教員はコロナ禍でも出勤しています
教員はコロナ禍になっても忙しい日々を送っています。
いつ学校再開になってもいいように、準備を進めています。
しかし、連日、コロナのニュースを見るたびに「いつ学校が再開されるのか」「学校で集団感染が出ないようにするにはどうしたらよいか」と、不安に思います。
報道によると、9月入学・学校再開の話もあります。
今後、子どもたちが明るく元気に登校できることを、先生たちは願っています。