教員のやりがいはいくつもあります。
- 授業がうまくいったとき
- 学級経営がうまくいったとき
- 行事で大成功したとき
- 子どもに喜んでもらったとき
- 保護者に褒められたとき
- お給料をもらったとき(大事!)
しかし、教員をしていると、いつもうまくいくとは限らないし、失敗することもあります。
担任である自分が学校に行きたくないと思う日もあります。
この記事では、こんな疑問に答えていきます。
僕は、今年、教員として10年目です。
大学を卒業してから、すっと教員として現場で働き、現在も小学校の学年主任をしています。
これまで教員として、不安や悩みを抱えながらも、やりがいを感じて、働いてきました。
「教員のやりがいについてしっかりと考えたい」「教員のやりがいを見失った」という人は、ぜひお読みください。
時々、教員のやりがいってなに?って思う時がある
3月の年度末になると、
子どもから「先生のクラスで良かった」と嬉しい一言を言われると、教員をやってて良かったなと、やりがいを感じるときがあります。
しかし、そんな嬉しい時を迎えるのは、一瞬。
教員を長く経験していると、「教員のやりがいってなんだっけ?」と感じることがあります。
確かに、子どもから「先生の授業は楽しい」とか、保護者から「担任の先生で良かった」と言われるのは嬉しいです。
しかし、現場はそんなに甘くはありません。
嬉しい言葉以上に、教員としてつらい、しんどいと思う時があります。
教員のやりがいを見失いがちなとき
教員のやりがいを見失うシーンはいくつかあります。
- なにをやっても子どもとうまくいかないとき
- 保護者から脅迫的なクレームや不可解なクレームを言われたとき
- 同僚からの理解を得られないとき
- 多忙すぎて、やりたことがやれないとき
教員のやりがいを感じるときは一瞬。
教員は、教育現場で悩んだり迷ったりすることが多い職業なので、やりがいを見失いがちです。
さらに、最近は、保護者からのクレームが多くなり、教員でも精神的なストレスを抱えることが増えています。
教員のやりがいを見つけるには、仲間づくりが大切です。
教員のやりがいを見つけるには、教員同士の仲間が大切です。理由は簡単。
教員は、子どもや保護者、管理職など、いろんな人とのつながりをもつ職業です。
教員は、教員同士の横のつながりを大切にしておくべきです。
同じ職場の同僚や、研究会で一緒になる人、同期などの人とのネットワークを持っておけば、つらいときや困ったときに相談し合って、乗り越えることができます。
教員のやりがいは仲間だと断言できる話
私には、よく飲み会をしたり、会えば話をする教員仲間がいます。
たまに旅行に出かけることもあります。
教員仲間は絶対に作った方がいいです。
私は、これまでに学年主任や生徒指導主任を担当してきました。
現在も高学年の学年主任を任されています。
しかし、そんな私にも、過去には学級崩壊をした経験があります。
私は、当時、6年生の学年主任でした。
学級には、いろんな子がいて、よく言えば個性あふれるクラス。言い方を変えれば、いろんな考え方をもった子が多くいて、トラブルがよく起きるクラスでした。前年は、別の主任の先生が受け持っていた学年だったのですが、前年から、子どもが掃除を一切やらないなど、学年の荒れは起きていました。
私は、毎日、楽しい授業を心がけましたが、なかなかうまくいきませんでした。しかも、「先生はいつも叱ってばかりだ」と保護者からの強烈なクレームも重なり、私の気持ちは落ち込み、それと同時にクラスはどんどん荒れていきました。
管理職の先生がサポートとして、入ってくださったのですが、クラスは落ち着かず、教員としてつらい時期を過ごしました。
そこで、まず、心配してくれたの現場の同僚でした。私が、仕事がなかなか進まないときに、プリントの印刷をしてくれたり、校務の仕事を進めておいてくれたりしました。さらには、励ますために飲み会を開いてくれることもありました。同学年の先生だけでなく、他学年の先生まで心配してくださったので、仕事の面だけでなく、心の面も支えてもらえました。
教員仲間は、つらいときに本当に支えてくれます。同僚が心配して私を気遣う様子を管理職の先生は見ていて、私が管理職から批判を受けることはまったくありませんでした。
周りの同僚からは、「管理職から批判されたら、私に言ってね。管理職がサポートに入ってるのに全く落ち着かないのもいけないんだから。」と励まされ、つらい時期でも、毎日、私は学校に行くことができました。
それでも、教員のやりがいに仲間なんていらない!という人へ
この記事を読んでいる方の中には、「私はそんなつらい経験をしたことはない!支えてくれる教員仲間なんていらない」と思う方がいるかもしれません。
確かに、学校にはいろんな先生がいるので、自分で責任を負い、一人で仕事をしようとする方が見えます。
しかし、私は、教育こそ『チーム力が大切である』と考えます。
なぜなら、子どもにとって必要な大人は複数いるからです。
- 父親的な存在…憧れの人。正しい方向に導いてくれる。
- 母親的な存在…世話をしてくれる、甘えることができる人。優しさを教えてくれる。
- 兄弟的な存在…一緒に競い合ったり、遊ぶことができたりする人。親しみやすい。
この役割を1人でこなすには無理があります。
つまり、教員は教員間での協調性が大事になってきます。
「私は一人でいることが多い」「私は人に比べて協調性はないな」と思われる先生も大丈夫です。
まずは気の合う仲間をつくりましょう。
教育に関する考え方や価値観が似ている人を探してみてください。
考え方や価値観がずれている人と、無理に仲良くする必要はありません。
身の回りに考え方や価値観が合う人を見つけて、仲間を作りましょう。
教員のやりがいを見つける仲間づくりの方法とは
教員のやりがいは、子どもの笑顔が増えたときです。
しかし、仲間づくりをすれば、教員としての楽しみがさらに広がります。
すぐに実践できる教員の仲間づくりの方法を紹介します。
職場の先生と共通点を見つける
教員同士で共通点を見つけると親しくなります。
- 出身地、育った場所はどこか
- 卒業した大学はどこか
- 独身か既婚か
- 同じ趣味はないか
- 共通の知人はいないか
人は共通点を見つけると、親しみを持つようになります。
教員同士で会話をするときは、共通点が見つかる会話をするように心がけましょう。
セミナーや勉強会に参加する
最近のセミナーでは、講義だけでなく、隣の席の人とのペアトークを入れる講師さんが多いです。
セミナーに参加したときは、積極的にコミュニケーションをとりましょう。
Twitterを活用する
Twitterには教員のアカウントを持った人が多くいます。
Twitterで教育に関する考えや疑問を投稿している人がいるので、ツイートの内容から自分の価値観を学ぶことができます。
- アイムフリー先生(@TeacherhaGreat)⇒日々、フォロワー数が急増。勉強になる教育への考え方を情報発信!
- さる先生(@saruesteacher)⇒教員の働き方に関する考え方をテレビでも紹介された教育界のインフルエンサー
- たいち先生(@trown18)⇒「クラス会議」についての本を出版。ブログやYouTubeでも教育の情報発信!
- 桜木きよ(僕)(@sakuragikiyo31)⇒当ブログ運営者。毎日、教育現場で思ったことをつぶやいています。
オンラインサロンに参加する
オンラインサロンに参加すれば、勤務地だけでなく、全国のいろんな先生の考え方に触れることができます。
有料オンラインサロンもあれば、無料のオンラインサロンもあります。
みん職⇒有料オンラインサロン
ゆる~く教育について語ろう⇒無料オンラインサロン(当ブログ運営者)
結論:教員は仲間ができるとさらにやりがいが倍増
教員として働いていると、どうしてもつらい時期が来ます。
長い教員生活の中で、誰もが経験することだと思います。
しかし、教員の仲間を作れば乗り越えることができます。
子どもや保護者との縦の関係だけでなく、教員同士の横のつながりを大切にしてみませんか。
今よりも、さらに楽しい教員生活を見つけることができます。
「教員仲間をどうやって見つけたらいい?」と迷われる方は、Twitterなら手軽に始めることができます。
まずはTwitterから始めてみてください。