僕は、うつになりそうだったときに「思考停止」で乗り切りました。
教員10年目になります。教員を長くやっていると、つらい時期がありますよね。
この記事では、こんな疑問に答えます。
うつになりそうなとき、意図的に「思考停止」をすることで、僕はつらい時期を乗り切り、3月には周りから「よく頑張ったね」と声をかけてもらえることがありました。
今、うつになりそうなくらいつらいと感じている先生は、ぜひ最後までお読みください。
教員がうつになりそうなくらいつらいときは「思考停止」
あれこれ考えるよりも、まずは目の前の仕事に集中する
仕事がうまくいっていないと、いろいろと考えてしまいがちです。
しかし、そこは思考停止をまずは仕事をするべきです。
目の前の仕事さえ終わらなくなってしまうと、さらにストレスフルとなります。
僕は保護者のクレームによって、うつになりそうでした。
「うちの子、宿題を家で答え合わせをすると、問題を解く前に答えを見て、宿題を終わらせるので、先生が答え合わせを全部やってください。」
そういったクレームが入り、保護者と話がつかず、結局、担任がクラスの子の宿題を毎日、丸つけをするということがありました。
他にも、同じ保護者からクレームを多く言われ、学級経営自体ががうまくいかなくなりました。
そんなとき、僕は、「これはなんのためにやっているのだろうか」「これは意味があるのだろうか」と思うことがよくありました。
仕事が溜まると、さらにストレスフルにさらされました。
保護者からのクレーム⇒憂鬱になる⇒学級がうまくいかない⇒仕事が進まない⇒憂鬱になる
「学級がうまくいかない」+「仕事が進まない」は、仕事としての負担だけでなく、心の大きな負担にもなります。
そこで、まずは「思考停止」をして、仕事を進めるところから始めましょう。
なぜ、思考停止をすると、教員のつらいときを乗り切れるのか
仕事に対して、手が止まることを防げるから。
自分が今やっている仕事に対して、
「これは何の意味があるのだろうか」と考え出すと、手が止まってしまいます。
人間はやめる理由を考える天才です。
本能的に嫌なことからは逃げ出そうとすることがあります。しかし、いつも逃げていては仕事になりません。
思考停止をして、仕事を進めれば、まずは仕事が進まないという状況から切り抜けられることができます。
思考停止して仕事をすれば、目の前の仕事をこなすことにまずは集中して取り組むことがでます。
実際に、思考停止をして教員のつらいときを乗り切ったときの体験
子どもからの嫌な言葉、保護者からのプレッシャー、上司や同僚からの心配なまなざし。
いつもストレスを抱えるようになると、教師としての仕事に集中できなくなりました。
「今、どうしたらいいんだろう」「何か状況を打開できることはないだろうか」と、考え込むようになりました。
しかし、教員の仕事はそんなに余裕のあるものではありません。
仕事はどんどん溜まっていきます。
「ストレスを抱える⇒考え込む⇒手が止まる⇒仕事が溜まる⇒ストレスになる」
この悪循環から切り抜けないと、自分がどんどん追い込まれていく気がしました。
眠れない夜が続き、考えた結果「1年間を乗り切ることだけに集中する」という答えが自分の中に出ました。
悪循環を断ち切るには、まずは目の前の仕事に集中する。
プリントの丸つけ、テストの採点、校務分掌。
とにかく深く考えることをやめ、ちょっと先の未来の自分を楽にすることだけを考えていきました。
教師として、「子どもとうまくいっていないなら、関係性をつなぐ」とか「ノートやプリントを細かく見て、子どものためになることをする」といった気持ちも生まれてきますが、
うつになりそうなくらいつらい時期には、その考え方はかえって逆効果です。
1年を乗り切るためには、まずは目の前の仕事だけに集中する。
そうして、僕はあらゆるストレスから思考停止をして、機械のように働き、1年を乗り切ることができました。
思考停止をして働くことで、まずは自分をストレスが守ることが大切です。
教師として潰れる前に、考え方を変えて、やりきりましょう。
【まとめ】教員がうつになりそうなくらいつらいときは「思考停止」
うつになりそうなくらいつらいときには、思考停止をすれば、1年をなんとか乗り切ることができます。
学級がうまくいかない、授業が成立しないということは、先生一人の力の問題ではなく、いろんな問題が絡み合って起きています。
“教師としてどうあるべきか”を、真面目な先生ほど深く考えてしまいがちです。
深く考えれば考えるほど、どんどん自分を苦しめてしまうので、まずは考えることよりも行動を増やしていきましょう。
ポイントは、「思考停止」です。
大きなストレスから逃れる前に、自分に思考停止を言い聞かせて働けば、また1年後には笑顔で働くことができます。